いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

スタバで困る!(ボストン篇)<スタバはいつも満席だ>

「地元のコーヒー屋さんは便利」(長女6ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

ボストンに来て間もない頃、どんな場所に住めばいいのかも分からずに、土地勘を養おうと妻の職場付近を中心に歩いていた。慣れない街を歩いているときに便利なのは、日本でも使ったことがあるチェーン展開しているお店だった。

 

ダンキンドーナツは日本でも聞いたことがあるけれども入ったことがなかった。ダンキンドーナツは、ボストンのあるマサチューセッツ州で創業されたらしい。そういったお膝元であることの影響があるのか分からないが、ダンキンドーナツのとても大きいドリンクを持ち歩いている人をよく見かけた。

 

妻と子供で日用品を買いにショッピングモールみたいなところに行ったとき、ダンキンドーナツがあった。コーヒーが飲みたいと思って注文したけれども、注文の仕方が悪かったのかなんなのか分からないけど、甘すぎるコーヒーが出てきた。二口で捨てることになってしまった。

 

産後に食の好みが変わり、甘いものが好きになったと言っていた妻だったが、ボストンのスーパーマーケットやコンビニ、ダンキンドーナツなどで手に入る甘いものは、甘いもの基準を超えてしまうらしくて、半分も食べられないらしい。僕も試しに一口齧らせてもらったけれども、一口でも胃にくる感じがあった。

 

ダンキンドーナツセブンイレブンも甘すぎるものが不意に出てくるので危険ということになると、あとはスタバということになる。ここは大丈夫だろう。

 

スタバの飲み物や食べ物は大丈夫だった。アメリカでスタバに行くと、なんだかそれっぽいかぶれた感じの人のように思われる気もする。あんまり小慣れた感じでアメリカンライフ満喫中みたいにしたくないけど、仕方ないこともある。僕の好みで言えば、労働者のために販売をはじめたダンキンドーナツの方が心惹かれる。

 

僕にはダンキンドーナツは甘すぎた。

 

これは東北などで甘すぎるおもてなし料理をいただいたときに感じるような、ありがたいけど、僕の味覚というか、胃というか、何かは、甘味に対して甘ければ甘いほど良いという価値基準以上のものを求めるようになってしまった罪悪感すらある。簡単に言うと、甘すぎて無理なのだ。

 

仕方なくスタバに行った。スタバは混んでいる。みんなパソコンをいじっている。席は開かない。ボストンは比較的、道路のその辺にベンチがあるから、外のベンチで十分というのはある。だけどトイレはそうもいかない。

 

店内に空いている席がないか様子見るために、オーダーもせず店の奥の方まで入ったときに、トイレに行きたくなったから、トイレに行こうとすると鍵がかかっている。近くの人に聞くと、なんだかレシートみたいなものを出してきた。「買い物しないとダメってことか?」と思って、店内に席はないのにコーヒーを注文して、店員さんにトイレの番号はどこにあるのか聞いたりしていた。

 

トイレに行くと、使用中だ。もうダメだ、とトイレの前でジタバタしているとトイレが空いたので、出てくる人と入れ替わりに入った。

 

「番号いらなかった。このコーヒーも」

 

そんなことがあってから、スタバには行っていない。

 

アメリカではトイレがロックされていることが多い。店員さんに番号を聞けばだいたい教えてくれる。ダンキンドーナツではロックされていなかったと思う。

 

ボストンでは近所のコーヒーショップと、ボストン界隈でのチェーン店のふたつに行くことが多かった。中でも、cloverというところは感じもよく空いているので、そこそこ利用した。広々とした店内だし、パソコンをいじってる人もほとんどいない。

 

なぜスタバだけパソコン利用者が多いのだろうか。電源とかネット環境が整っているというのもあるがそれだけじゃない。

 

ボストンではルームシェアの人が多い。家ではゆっくりできるところがないのかもしれない。ルームメイトと仲が悪いのかもしれないし、ネットの料金で揉めてるのかもしれない。そうなると、パソコン作業をしている人が多いスタバは便利なのだろう。

 

ボストンで座ってコーヒー飲みたいだけとか、トイレに行きたい人は、スタバ以外のところをおすすめします。