いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

電車の車高に困る!(ボストン篇)<子連れで電車に乗るなら車高は要チェック>

「ボストン・グリーンラインの車高」(長女6ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

ボストンで家を探すときに、まずはどの路線の沿線にするのかを考えた。車を使うつもりがなかったということもあり、電車とバスが僕らの交通手段になる。妻の職場はレッドラインという地下鉄ということもあり、レッドライン沿線にするか、何だか洒落た感じのするグリーンライン沿線にしようか迷っていた。

 

グリーンライン沿線は日本人が好んで使う駅があるらしい。都心の方は地下を走るけれども、途中から地上に出ると、ボストンの街並みも堪能できるし、古都ボストンという感じもするというのもあってテレビとかで見たボストンのイメージだ。治安もいいことからも日本人には人気がある。

 

一度、妻の知り合いの家に行くために、グリーンラインに乗った。地下のグリーンラインはくねくねしていて、激しい金属音がする。また、グリーンラインは豪雪地帯特有の車両なのか、車高も高くなっている。地下だけであれば東京などと同じような車両になると思うけど、グリーンライン路面電車っぽく地上も走るため、このような特殊な形状になるのだろう。

 

僕は鉄道マニアではないけれど、電車を見るのが好きだし、乗るのも好きだ。写真をとることはないが、電車の勇壮な姿に心惹かれることもある。グリーンラインも、ベビーカーさへなければ、いや、乳幼児用のチャイルドシート付きのベビーカーでなければ、そこまでの不便もないだろう。ましてやアメリカ、ちょっと困っていたらすぐに誰かが助けてくれる。

 

グリーンラインに乗ろうとしたとき、不慣れというのもあるけれども、どうやって乗るんだ?ってくらい車高が高く感じた。車両によっては段差がないところもあるらしいが、それらしいマークがあるところで待っていても、車高は高かった。階段も二段くらい登らないといけない。

 

僕たちのベビーカーは大きかった。すぐに中の人が二人ほど手伝いに来てくれた。しかし大きいベビーカーと入口の幅がギリギリすぎるため、手伝ってくれた人には申し訳ないけれど、その体が邪魔になってしまって余計に入りにくくなった。そのくらい入口が狭い。あるいはベビーカーが大きかった。昔のバスの前方入り口みたいなの想像してもらえればそんな感じだ。

 

また腰をやるかと思った。背中を弓反りにしてどうにか入ることができた。途中の景色は綺麗だったけれども、この路線に住むことはない、子供が小さいうちは無理だと思った。大人だけだったり、子供も大きいのであれば、風光明媚なグリーンラインは他の路線よりも住んでいて楽しいかもしれない。多少浮かれる海外生活であればそれもいい。

 

しかし、乳幼児がいると選択肢は狭まる。

 

ボストンに来た当初は、評判のいいグリーンライン沿線に住むことも考えていた。日本人の医者がいたり、日本人の何かがあるらしいと聞いていたし、僕が好きそうな場所もグリーンラインには多くありそうだった。

 

ボストンは豪雪地帯だ。だから地上を走る電車の車高は高くなっている。高架であれば東京などの電車とそんなに変わらない。このことはボストンに住む前には知らなかった。雪国の人からすれば当然のことだろうけれども、意外とこういうことで行く場所や住む場所なども決まってしまう。

 

僕には治安の悪いと言われるオレンジラインが快適だったし、その後に使ったレッドラインがなんだかんだと一番使う路線になった。グリーンラインは憧れの路線だけれども、まだまだ僕らには早かった。

 

妻の知人に会った帰りは、車高が低かった。車種にばらつきがあるのか、行き先によって変わるのかちょっと分からない。もし、乳幼児を連れてボストンに住む人は車両についても調べてみるといいと思う。