いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

自閉症児篇

法令の誤認に困る!<3>(自閉症児篇)<優先利用の意味はご存知ですか?>

クレーマーになった僕は市の顧問弁護士とやりとりをするようになった。顧問弁護士は弁護士であるだけに、僕が法令などを持ち出すと、法令を基に回答するようになった。市職員の場合は、法令を出しても、ちょっと待ってください、となってしまうことが多かっ…

法令の誤認に困る!<2>(自閉症児篇)<障害者差別解消法は努力義務ではなく、義務です。>

法令の誤認に困る!<1>(自閉症児篇)の続きです。 保育園の優先利用、利用調整をめぐって市と話し合おうと思ったけれども、「市のルール」ということで話し合いのテーブルについてももらえない。障害児への配慮などを求めても、これまた全く相手にしても…

法令の誤認に困る!<1>(自閉症児篇)<誤認を多用し、強気な弁護士>

「法令の誤認やら事実の誤認やら、誤認が多いのはなぜだろう」(長女5歳10ヶ月、双子3歳9ヶ月) 困ったことがあった。 人は間違いをするものだ、と僕は思っている。もちろん、間違えたことはないと主張する人もいるかもしれないが、それはクレタ人が「クレタ…

クレーマーに困る!<四>(自閉症児篇)<合理的配慮への対応について>

クレーマーに困る!<三>(自閉症児篇)の続きになります。 障害者差別解消法における合理的配慮を求めた結果、僕はクレーマーになったという話を書こうとしたら、そもそもクレーマーとはなんだろうみたいになってしまって、クレーマーとクレーマー作成者に…

クレーマーに困る!<三>(自閉症児篇)<クレーマーになるとき、クレーマーにされるとき>

クレーマーに困る!<二>(自閉症児篇)の続きになります。 クレーマーにされる人は、果たしてクレーマーなのか。苦情を言う人を手当たり次第にクレーマーとして対応する人もいる。しかし、クレーマーとされる人の話を聞いてみると、それはそうだなあと思う…

クレーマーに困る!<二>(自閉症児篇)<クレーマー対応係がクレーマーになる>

クレーマーに困る!<一>(自閉症児篇)の続きです。 市役所とやりとりをしていたら、なんだかクレーマー扱いされているようだった。弁護士からの手紙の冒頭を読むと、これ、クレーマーに出すやつだと思った。そこにある文言を調べてみたら判例とかも出てき…

クレーマーに困る!<一>(自閉症児篇)<僕はクレーマーになった>

「クレーマー扱いされている気がする、いやきっとそうだ」(長女5歳10ヶ月、双子3歳9ヶ月) 困ったことがあった。 世の中にはクレーマーという人がいる。当たり前のことだけれども、クレーマーがいるということは、「あいつはクレーマーだ」という人がいると…

定員遵守に困る!<4>(自閉症児篇)<保育園の定員を減らしているのなら、あれもおかしい>

定員遵守に困る!<3>(自閉症児篇)の続きです。 保育園の利用調整を調べていたら、いろいろと穴ボコだらけだった。最初は、障害児や多胎児に対する配慮をしない、と偉そうにいうこども課に対して、配慮をしない法的根拠を提示してほしいという話だったの…

定員遵守に困る!<3>(自閉症児篇)<市役所が信頼できなくなってきた>

定員遵守に困る!<2>(自閉症児篇)の続きです。 利用調整をめぐって市役所のこども課に何度も相談をしてきたけれど、話を聞けば聞くほど、おかしいぞ、と思うようになってきた。法的根拠の提示を求めても、法律に記載されていないからやらないと言いなが…

定員遵守に困る!<2>(自閉症児篇)<利用調整の法的根拠は?>

定員遵守に困る!<1>(自閉症児篇)の続きになります。 保育園の利用に関して、優先利用とか利用調整と呼ばれるものがある。これは各自治体によって変わってくるので、その自治体の考え方が分かるものでもある。保活と言われる保育園活動をしている場合は…

定員遵守に困る!<1>(自閉症児篇)<保育園の利用調整と定員の謎>

「待機児童や別園は人災だった?」(長女5歳9ヶ月、双子3歳8ヶ月) 困ったことがあった。 我が家はなかなかレアなケースだ。障害児(手帳あり)の長女と、双子の次女三女がいる。年齢差も2歳しか離れていないので、長女が年長のときに、次女三女は年少となる…

迷子に困る!<四>(自閉症児篇)<発見された長女はニコニコしていた>

迷子に困る!<三>(自閉症児篇)の続きになります。 長女が行方不明になってしまったことは、いくつかの要因がある。名古屋にいたときには起きなかったことなのは、長女のやれることも少なかったというのもあるし、保育園が近かったというのもある。それに…

迷子に困る!<三>(自閉症児篇)<長女が行方不明>

迷子に困る!<二>(自閉症児篇)の続きになります。 長女が障害児であること、そして次女三女が双子。また転入してきた僕らは市内はおろか県内に頼れる親類もいないことなどを、育児の困難さを市役所に訴え続けたけれども、市役所は「他の人から不公平だと…

迷子に困る!<二>(自閉症児篇)<慎重な性格だとしても、ときに大胆になる>

迷子に困る!<一>(自閉症児篇)の続きになります。 色々とできるようになってきた長女を見ていると、長女が障害児であるということを親ですら忘れてしまうことがある。5歳になって発語も増えて、自分も気持ちも伝えられるようになってきた長女に、僕らも…

迷子に困る!<一>(自閉症児篇)<軽度知的障害の難しさ>

「自閉症児が迷子になりやすいのは知っていたはずなのに」(長女5歳9ヶ月) 困ったことがあった。 軽度知的障害の自閉症児を育てていると、「うちの子、もう普通の子とあまり変わらないんじゃないの?」と思うことがある。そして、その後の検査などで、やは…

接遇に困る!<下>(自閉症児篇)<明らかにおかしいと思ったら、とことん行くべきだ>

接遇に困る!<中>(自閉症児篇)の続きです。 自閉症児や多胎児でなくても、最初の1人目の育児は大変だ。どんな職場でも最初の3ヶ月くらいはきつい。そして、育児に関しては最初の3ヶ月が地獄だ。ここで疲弊して、思考も麻痺する。そんな中で、誰かに頼る…

接遇に困る!<中>(自閉症児篇)<担当者ガチャもある>

接遇に困る!<上>(自閉症児篇)の続きです。 障害児や多胎児の育児をしていると、どうにも誰かに頼らないと育児自体が難しいと思うことがたびたびある。そんなときに最初に頼るのは、行政だったりする。しかし、そんな行政も、最初にどんな対応されるのか…

接遇に困る!<上>(自閉症児篇)<人に頼らないと育児はできない>

「人との出会いは運もある」(長女3歳10ヶ月、双子1歳9ヶ月) 困ったことがあった。 育児をするようになってから、誰かの助けって必要なんだなあとしみじみ思うようになった。助けてもらえれば感謝するし、助けてもらえないと途方にくれる。 僕はもともと子…

送迎に困る!<下>(自閉症児篇)<家庭教師を探すことになった>

送迎に困る!<中>(自閉症児篇)の続きです。 名古屋での療育はとてもよかった。先生たちも熱心で、とても優しく、気遣いできる人たちばかりだった。僕にとっても療育の先生に長女の日々のことを話すのが楽しみになっていた。誰かに育児のことが共有できる…

送迎に困る!<中>(自閉症児篇)<名古屋のアート療育と送迎付き療育>

送迎に困る!<上>(自閉症児篇)の続きになります。 名古屋に来てから最初に通った療育の方針は長女の状態とはあまり合っていなかった。療育にもそれぞれの役割があると思うし、方針が合わない療育に無理矢理通ったり、欠席ばかりしていたら、本来、その療…

送迎に困る!<上>(自閉症児篇)<療育は大切な場所>

「送迎付き療育がない」(長女5歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女は自閉症と軽度知的障害だ。ボストンでは早期介入のプログラムに参加し、言語や視覚支援、食事等の生活習慣などのケアを受けていた。東京に戻ってからは、言語や生活習慣を中心とした療育…

消失に困る!<下>(自閉症児篇)<消えた想像上のお友達>

引っ越し前には、多くの想像上のお友達が出現していた。しかし、引っ越しの後、長女から想像上のお友達の名前が出てこなくなったことに気がついた。環境の変化に慣れたというよりも、想像上のお友達の設定が間に合わなくなったのかもしれない。何度も引っ越…

消失に困る!<中>(自閉症児篇)<2年間一緒だった見えないお友達>

消失に困る!<上>(自閉症児篇)の続きになります。 長女には想像のお友達のティアラちゃんという子がいた。彼女はいつも長女と一緒にいた。最初は同級生だったけれども、あるときからは二つ年上になった。ひとつ年上になったのは、長女が年少さんだった頃…

消失に困る!<上>(自閉症児篇)<想像上のお友達>

「見えないお友達が突然いなくなった」(長女5歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女には3歳になるかならないかあたりから見えないお友達がいた。そのお友達はどんどん増えていて、5歳を過ぎたあたりではピークに達して、5人くらいの見えないお友達がいた。 …

上機嫌に困る!<下>(自閉症児篇)<茶色い物とうんちの違い>

上機嫌に困る!<上>(自閉症児篇)の続きになります。 環境の変化に弱い自閉症児にちょっと過度かもしれないくらいに、ご機嫌伺いをしていたら、長女は、上機嫌と多感のアップダウンが激しくなってしまった。何が正解か分からないまま、手探りで引越準備を…

上機嫌に困る!<上>(自閉症児篇)<上機嫌と多感>

「何かの前兆なのか?」(長女5歳3ヶ月) 困ったことがあった。 長女は自閉症だ。自閉症でなくても環境の変化はストレスを感じるけれども、自閉症児の場合はストレスの発散の仕方がうまくいかないのか、ちょっと変な感じになってしまうことがある。 大人だっ…

あげるに困る!<下>(自閉症児篇)<長女とお友達の関係>

あげるに困る!<中>(自閉症児篇)の続きです。 長女とお友達の関係にどう介入すればいいのか、なかなか難しい。被害加害というのは、単純に割り切れるものでもないし、依存の関係というのも、必ずしも悪いということでもない。自立を重んじてみても、結局…

あげるに困る!<中>(自閉症児篇)<知的障害はカモられる?>

あげるに困る!<上>(自閉症児篇)の続きです。 長女は物をあげてしまう。なぜあげてしまうのか、ただ優しいだけなのか、それとも何かがつらいのか、そんな自分の気持ちは、大人でも分からないかもしれない。何が起こっているのか、周囲が考えるしかないの…

あげるに困る!<上>(自閉症児篇)<すぐに何かをあげてしまう>

「いただいたみたいですけれど、お返しします」(長女5歳4ヶ月) 困ったことがあった。 最近というか、1年以上前からだけれど、長女の物がなくなっていることがあった。1年以上前の長女は言葉が増えてきたとはいえ、まだ自分の気持ちや状況説明などができず…

待機児童に困る!<下>(自閉症児篇)<たった1人の対応が全てではないこと>

待機児童に困る!<中>(自閉症児篇)の続きになります。 日進市子ども課とのやりとりは、なかなかな人の存在で話し合いは平行線。いつもであれば、僕の言っていることがおかしいのかなとか思ってしまうけれども、名古屋市との戦いの経験から、僕はちょっと…